カツオ・シイラ釣り
分類:カツオ:スズキ目サバ科、シイラ:スズキ目シイラ科
分布:日本各地
カツオは、スピードを得るために流線形の体形をしています。体色は、背部が暗褐色で腹部は銀白色、頭部後方に硬くて大きな鱗があります。興奮すると腹部に暗色の縦縞がでます。沿岸から外洋にかけて回遊しますが、日本近海では4~5月頃に北上し、三陸沖で過ごして秋に南下します。
カツオは、小魚が大型魚に追われて海面に浮いた状態(ナブラ)の下にいることが多いです。そのナブラを狙って集まった海鳥もカツオがいる目印になります。
シイラは、体が著しく側扁しており、オスは頭部が盛り上がっています。体色は、泳いでいる間は銀白色ですが、興奮すると暗青色や銀青色、金色がかった黄緑色へと変化します。背びれ、胸びれ、尾びれは暗緑色や暗褐色をしています。
イワシやトビウオなどを捕食し、プランクトンやベイトフィッシュが集まるパヤオ、ブイ周辺や流木、流れ藻などにも付く習性があります。フッキング後の引きが強いため、万力などとも呼ばれます。
カツオに体形や体色がよく似た、スマがいます。スマは、本州中部以南の沿岸域に分布しているため、沖合で釣れることは少ないです。磯釣りや、磯からのルアーフィッシングで釣れてくるケースが多いです。胸ビレの下に5~7個の黒斑点があるのが特徴です。また、体が紡錘形で背部が暗青色、腹部が銀白色のヒラソウダやマルソウダがいます。
他には、南日本太平洋沿岸、沖縄諸島などに生息しているイケカツオ、ミナミイケカツオ、ハガツオなどがいます。ハガツオは、体側背部近くに6~7本の細い縦線が走っています。
【カツオ】
1.8~2.4mのルアーロッドに、中型の高性能スピニングリールをセットします。ラインはPE1.5~2号で30~50lbのショックリーダーを1~1.5m付け、その先にルアーを結びます。ルアーは、11~14㎝のトップウォータープラグ、シンキングペンシル、12~14㎝のミノー、30~60gのメタルジグを使います。
船を走らせながら、ナブラや鳥山を探します。キャスティングは、ナブラの移動(カツオの移動)を見極めて、移動する前方をルアーが横切るようにし、リトリーブスピードはファストです。ナブラの中にルアーをキャストすると群れが散るので注意しましょう。
フッキングしたら速やかに群れから離し、ラインを常に張り気味にしてやりとりをします。ランディングは一気に抜き上げるか、大型であればランディングネットかギャフを使用します。
【シイラ】
シイラ用ルアーロッドの7~8フィートを使用し、中型の高性能スピニングリールをセットします。ラインはPE1.5~3号で、ショックリーダーは40~50lbを1~2mをつなぎます。
シイラは、海面近くを遊泳していたり、流木や流れ藻などに付いている場合が多いです。ルアーは、フローティングミノー(10~15㎝)、ポッパー(10~15㎝)、ペンシルベイト(10~15㎝)が最適です。船下を攻める際は、メタルジグを使用します。
シーズン当初はのシイラは、スレていないためファストリトリーブでよくアタックしてきます。シーズン後半になるとトゥィッチングなどのルアーアクションを駆使しないと、なかなかアタックしてこなくなります。
フッキングは、ロッドを鋭くあおることが重要です。ファイト中は、ラインを緩めず常にテンションをかけてやりとりして下さい。取り込みには抜き上げではなく、必ずランディングネットを使用します。
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