クロダイ(チヌ)釣り
分類:スズキ目タイ科
分布:北海道南部以南
クロダイは生息する場所によって体色が異なりますが、基本は銀灰色か黒褐色です。幼魚や若魚の時は、体側に6~7本の不明瞭な暗色黄帯があり、成魚になるとそれが消えます。
クロダイは、防波堤周辺、漁港内、岸壁、消波ブロック周辺、沖の根回り、大きな河口の汽水域など、生息範囲が広いです。エビ、カニなどの小型甲殻類、イソメ類、小魚、貝類などをはじめ、スイカ、みかん、芋、なども食べてしまう悪食で知られています。
成長によって呼び名が変わる出世魚で、関東では、チンチン(幼魚)⇒カイズ(若魚)⇒クロダイ(成魚)となり、関西では、チンチン(幼魚)⇒カイズ(若魚)⇒チヌ(成魚)、九州では、メイタ(幼魚・若魚)⇒チヌ(成魚)となります。
本州中部以南には、腹びれ、尾びれ、尾びれの下部が黄色いキチヌがいます。他には、沖縄・奄美大島などにミナミクロダイが生息しています。ミナミクロダイは、尾びれの後縁が黒く縁取られ、側線の後方に一個の黒斑があります。
クロダイは、うき釣り、ヘチ釣り、ダンゴ釣り、と釣り方も多種にわたり、また防波堤釣りの人気魚です。
【うき釣り】
うき釣りでは、仕掛けは円錐うきか棒うきを使用します。竿は磯竿の1~1.5号に、リールは小型の
スピニングリールを使用します。
道糸は、ナイロンの2号、うきは中通し円錐うき2B~4B、またはスイベル付のクロダイうきを使用します。
ハリスは、チヌ1~3号かカイズ8~11号を使用します。
エサは、コマセ、付けエサともにオキアミが基本で、他にイワイソメ、サナギなどを使うこともあります。
最初にコマセを撒き、クロダイを寄せてから釣りをスタートします。コマセはポイントのやや潮上に撒き、仕掛けも同様に潮上に投入します。
潮に乗せてポイントまで流します。エサがコマセの煙幕の中に入っているようにするのがコツです。
アタリは、もぞっもぞっという前触れの後にうきがスーッと引き込まれます。完全に引き込まれてから合わせてください。
【ヘチ釣り】
ヘチ竿にタイコリールか小型両軸リールをセットします。
道糸は蛍光ナイロン2~3号、ハリスは0.8~1.5号、針はチヌ1~4号・カイズ8~12号を使用し、
チモトやハリスにガン玉(B~4B)を、餌の種類によって位置を変えて付けます。
餌を自然に沈めてゆく途中で、道糸がたるんだり、スピードが速くなったり止まったり、ピリピリ振れたりといった変化が表れればアタリです。
竿先を軽く引き上げて、聞き合わせをし、重量感を確認したらしっかり合わせます。
【ダンゴ釣り】
磯竿1~1.5号に、小型スピニングリールをセットします。
道糸はナイロン2号、ハリスは1.5~2号を1~1.5m、針はチヌ1~3号、遊動スイベル付きの立ちウキを使用します。
ダンゴは、配合餌を海水で練ったものを使用します。
道糸はフリーにし右手でダンゴを持ち、オーバースローかアンダーハンドでポイントに投げ込みます。
ダンゴが着底し、うきが馴染んだら道糸のたるみを取りアタリを待ちます。
アタリは、ダンゴが割れ付け餌がスーッと飛び出した瞬間に出ます。一呼吸待ち、うきが沈み込んでから合わせます。
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