ヘラブナ釣り
分類:コイ目コイ科
分布:日本各地
ギンブナによく似た銀白色の体色ですが、頭部の後方が盛り上がっており体高が高く、体長は最大で50㎝以上にもなります。ヘラブナは、もともと滋賀県の琵琶湖原産のゲンゴロウブナを、大阪府河内地方でカワチブナとの品種改良を重ねたのが、現在のヘラブナです。関西地方で養殖されたものが、日本各地の湖沼やダム湖、川の中流域、下流域、釣り堀などに放流され、釣りの対象となっています。ちなみに、釣り堀の釣りを箱釣りといい、湖沼やダム湖、川での釣りを野釣りといいます。
琵琶湖のみに生息するニゴロブナは、体高が低く、目の下部で下あごが角張っています。琵琶湖特産の鮒寿司の材料がこのニゴロブナです。他には、ヘラブナ同様体高が高く体形がよく似ている、ギンブナがいます。
仕掛けは、箱釣りと野釣りで若干異なります。箱釣りの仕掛けは、ヘラ竿8~18尺(2.4~5.4m)、道糸0.8~1号、上ハリス0.4~0.8号(25~27㎝)、下ハリス0.4~0.8号(35㎝)、針は改良ヤラズ、ヘラスレの4~6号を使用します。野釣りは、ヘラ竿13~21尺(3.9~6.3m)、道糸1.2~1.5号、上ハリス0.4~0.8号(25~30㎝)、下ハリス0.4~0.8号(30~35㎝)、針は上ばりをヤラズ5~7号、下ばりをヤラズ4号かヘラスレ5~7号を使用します。箱釣り、野釣りとも、遊動式のヘラウキを使用します。ヘラウキの上に1個、下に2個の遊動式ゴム管か止めゴム管を付けウキを固定します。餌は、ヘラブナ用市販のマッシュポテトに集魚剤を混ぜたバラケエサと、マッシュポテトに小麦粉を混ぜたおかゆ練りなどを使用します。
ヘラブナ釣りは、タナ取りが重要です。まずは、餌を付けない状態でウキのトップが4~5目盛り分水面に出るように、おもりを調整します。次に、針にタナ取り用ゴムを付け、ウキのトップの先端が水面ギリギリになるようにウキ下を調整します。底取りができたら、道糸に付けた目印をトップの先端に合わせます。タナの種類は、基本的に上層・宙層・深層・片ずらし・共ずらし・オモリベタの六種類ですが、ポイントやシーズンによって変わってきます。春から夏は上層と中層を、秋には中層から底層、晩秋から冬は底層になることが多いです。上層を狙うカッツケ釣り、中層からやや下層を狙う宙層釣り、下層を狙うのに適している深層釣り、カケアガリの斜面を攻めるのに適している片方の餌を底から離す片ずらし、餌が底から少し離れている共ずらし、おもりがベタ底になっているオモリベタなどがあります。
ヘラブナ釣りには、ヘラブナを寄せるためのバラケエサと食わせエサがあります。バラケエサは、市販のマッシュポテトに集魚剤を加え水で混ぜるか、麩と水を混ぜたものを食わせ餌より少し柔らかめに作り溶けやすくします。溶けやすくすることでヘラブナを集める役割を担います。食わせえさは、市販の練り餌に麩を加えたものか、とろろ昆布、うどん、小麦粉などを混ぜて作ります。配合、水加減は説明書通りにし、バラケエサより少し硬めにします。上バリにバラケエサを付け、下バリに食わせエサを付けます。
ヘラブナの生息ポイントは、湖沼、池、ダム湖などの水深のあるカケアガリから底層にかけての場所です。川の中流域や下流域のポイントは、水深があり流れの緩やかな所で、やはりカケアガリ周辺が好ポイントです。水ぬるむ春から夏は、捕食行動が活発になるため、上層から中層を攻め、寒くなってくる秋は中層から底層を中心に攻め、寒い晩秋から冬は底層狙いになります。
繰り返しになりますが、ヘラブナを釣る際にはポイントによってウキ下を調整し、バラケエサと食わせ餌を作ります。上バリにバラケエサ、下バリに食わせエサを付け、正面に振り込みます。最初から釣ろうと思わず、まずはこれを数回繰り返してヘラブナを寄せることから始めます。餌がバラけるにしたがって、ウキが徐々に浮き上がってきます。その浮き上がりの途中にアタリが出るので、ウキの変化をよく見ます。アタリは、ウキがもやもやする前ぶれ(ヘラブナが餌を吸ったり吐いたりしている状態)の後に、ウキが消し込んだり、食い上げによってウキが寝たり浮上します。アタリは千差万別なので、ウキに異変があったら必ず合わせます。アタリがあれば竿尻を握り、腕を斜め上に突き出すようにしながら、コンパクトな動作で竿先を上げます。ヘラブナの強い引きを竿の弾力でいなし、取り込みは腕を大きく持ち上げ、ヘラブナの頭部を水面に出して空気を吸わせ、弱らせてから玉網に誘導します。
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